プログリットの岡田氏の著書「英語学習2.0」を読んでみた感想
英語学習2.0という本がある。
英語の学習方法についての本なのだが、この本が非常にビジネスマンの英語学習の参考になったので紹介したい。
英語学習2.0とは
英語学習2.0とはこれまでのオンライン英会話や駅前留学など、先生から英語を教えて貰うスタイルの学習方法を1.0と考え、それをアップデートした学習を2.0として提唱する本である。
本書を書いたのは英語コーチングサービスで有名なプログリットを運営する株式会社GRIT代表の岡田氏だ。
英語学習2.0にはどんな内容が書いてある?
英語学習2.0の内容を一言で言うと「英語は自習で伸びる」である。
そして本書の中では「どのような自習方法が効率がいいのか?」「自習をどうやって継続させるのか?」という部分に集中して議論を進めている。
これまでの英語学習は何が問題だったのか
これまでの英語学習の問題は、何のためのトレーニングを行っているのか学習者が理解していない点にある、と岡田氏は言う。
確かに「シャドーイングが良い」と聞けばシャドーイングを「あの英単語帳が売れている」と言われればそれを買い・・・など英語学習者は基本的に目的を理解しないまま流行っている学習方法に飛びつく。これでは英語力が伸びることはない。
プログリットと同様のメソッドが学べる
本書に書かれた内容は英語コーチングスクールで有名なプログリットのコンサルタントが行っているメソッドでもあるようだ。
もし本書を読んで英語コーチングスクールやプログリットに興味が出てくればPROGRITを検討してみるのもいいかもしれない。
プログリット(PROGRIT)をすでに経験した人の体験談はリンク先のサイトが参考になった。プログリット(PROGRIT)についてもよく分かるので一読してみると良いだろう。
誘惑に打ち勝ち英語学習を継続させるには他人を巻き込むのがポイント
社会人には色んな誘惑がある。
飲み会、デート、テレビ、スマホ、などなど数えればキリがない。
本当に英語をしっかり身につけようと思うならこういった誘惑に打ち勝つ必要があるだろう。
ではどうすれば誘惑に打ち勝ち英語の勉強のモチベーションを維持することができるのか?
モチベーションとは結果
モチベーションとは自然発生的に起こるものではなく、
行動の結果として生まれるものだということが近年の行動心理学の分野で明らかになっている。
モチベーションは待っているだけでは絶対に生まれない。
モチベーションとはまず何かしらの行動があり、行動の結果得られた快を再現しようとす際に生まれる心の動きなのだ。
つまり行動しない人がモチベーションを持つことは一生ないのである。
行動の次は習慣化
何かしら英語学習に関することを始められた人が出くわす次の課題は習慣化である。
行動(英語学習)によって何かしらの快を得られないと人はその行動を維持できないのである。
私がおすすめする英語学習を継続させるための快作りは以下の3つである。
- 他人を巻き込む
- 学習の時間をレコードする
- スコアの出るテストを定期的に受ける
1)他人を巻き込む
他人とは古くは学校の先生などを指す。
先生に認めてもらいたくて学生のときは勉強を頑張った、なんて人も中にはいるのではないか。
他人を自分の学習に巻き込むというのは大きな快なのだ。
最近では他人を巻き込む力に着目した英語学習コーチングサービスが開発されつつある。
例えばプログリット、トライズ、イングリッシュカンパニー、スパルタバディあたりはおすすめのサービスである。
いくつか体験談を見てみると実態が分かっていいだろう。
2)学習の時間をレコードする
勉強の時間を記録すると「自分はこれだけ積み重ねてきた」という精神的な報酬を得ることができる。
これは実はかなり重要な心の仕組みで、この心の作用を上手に取り入れたのがレコーディングダイエットだろう。
3)スコアの出るテストを定期的に受ける
ゲームに多くの人間が熱中するのはゲームの中の主人公が成長するのを自分の成長と重ね合わせるからである。
英語も同じで自分の成長が確認できればまた学習しようという心のサイクルを生み出すことができる。
何かしらスコアの出る物を勉強の定期テストとして取り入れていくといいだろう。
英語のスピーキングを向上させる方法
自由な時間がたくさんある学生とは違い社会人は時間がない。
英語を勉強したい!と思っても日常に押しつぶされて気づけば年末…というのはよくある話である。
だから社会人はなるべく効率を上げて英語を勉強する必要がある。
効率の悪い勉強は続かない。
この記事では時間のない社会人でも効率よく英語力をアップ、特にスピーキング力を上げる方法を紹介したい。
基礎固めはフレーズブックでやる
何事もそうだが、物事には基礎があって次に応用がある。
武道なら守破離の守、スポーツなら体力作りなど、基礎は何事でも大切である。
英語を流暢に話したいなぁと思っている人は、なぜか英語の応援にばかり目がいく。
スピーキングも基礎固めしないと流暢に話したりはできない。
私のおすすめの基礎固めの方法は「瞬間英作文」などのフレーズブックの文章を暗記すること。
できれば例文が文法別に載っている本を一冊買って暗記しよう。
文法別になっている本のほうが文法の復習にもなって効率的だからだ。
しかしあまり難易度の高い本を最初にやらないほうがいい。
単語の意味を調べてるあいだに疲れてしまうからだ。
自分の周りで起こったことをスピーチして録音
基礎固めできたら次にやるのは基礎で覚えた英文を使って毎日英語のスピーチをすること。
スピーチといっても一人で構わない。
とにかく自分の周りで起こったことを英語で説明するという一人プレイをするのである。
題材はなんでもいい。
例えば「今日使った◯◯というアプリがすごく良かった、理由は〜」とか
「会議が長すぎる。もっと効率的な仕事の進め方を部長に3つ提案しよう」などなんでもいいのでとにかく自分の周りで起こったことを英語でスピーチしよう。
できれば自分の英語は誰かに聞いてもらったほうが望ましい。
最近は手頃な値段で英語のオンラインコーチをつけるサービスもあったりするから検討してみるのも一考。
これ系のサービスは最近いろいろ出てきたがとても高い。
スパルタバディは安くてスピーキング力の強化に合ってそうだ。
誰かに英語のスピーキングを聞いてもらったほうが良い理由は一人で毎日スピーキングの練習をやっていると必ず継続力に課題が出てくるからだ。
それから発音はやはり自分ではよくわからない部分も多い。
まとめ
英語のスピーキング力を強化するには
1)基礎固めで一冊フレーズブックを暗記する
一冊の本を5周くらいすると大体覚える。
2)自分の身の回りで起こったことを英語で説明する
一人で話しているのを録音して聞いてみる。できれば誰かに聞いてもらってアドバイスを貰う。
これを3ヶ月くらい続けると対人でも英語は割とスラスラ出てくるようになる。
社会人がビジネス英語を効率よく勉強する方法【7つの英語習慣】
私は社会人になってから独学で英語を勉強してきました。
最初はTOEICも400点そこそこでしたが、コツコツ2000時間勉強することで今では900点を取得することができました。
この記事では社会人が実用的なビジネス英語を身につけるのに必要な学習のコツを紹介します。
- とにかく少しでも継続すること
- 人前で話す機会を持つこと
- 誰かに評価してもらう機会を持つこと
- メタ学習!勉強方法の勉強も大切
- シャドーイングをしまくること
- 英語を読むスピードを上げるには頭から戻らずに読むこと
- スピーキングは最初は暗記しかない
とにかく少しでも継続すること
英語は言語なので、毎日触れていないと確実に能力が劣化します。
人間の脳は覚えたことをどんどん忘れていきますが、英語もその忘れるものの一つです。
英語力を伸ばすとは簡単に言えば
忘れること<新しいインプット
の状態をつくること。
忘れる力よりもインプットを大きくしないと能力は伸びません。
社会人は通勤の15分でも良いので英語に触れる時間を一日の中で作れるかにかかっています。
人前で話す機会を持つこと
次に大切なのが人の前で英語を話す機会を持つことです。
多くの日本人は人前で英語を話すのが苦手です。
私もかつて気恥ずかしさが勝って人前で英語が話せなかったので気持ちは分かります。
ただその壁を乗り越えないと英語力は向上しません。
今なら例えばオンライン英会話もありますし、ネットを叩くと週末にどこかのカフェに集めって英会話をするコミュニティなどもたくさんあります。
もちろんプロに指導してもらえるわけではないので、そこは発信の場、練習試合だと思って利用しましょう。
誰かに評価してもらう機会を持つこと
次に大事なのは第三者に自分の英語の評価をしてもらうことです。
最初は辛辣なことを言われるかもしれませんが、成長のための痛みだと思って耐えましょう。
例えば、オンライン英会話を使うなら先生に英語のfeedbackをもらうようにお願いしてみるのも手です。
・私の発音ってどうですか?
・話している内容の意味はどのくらい伝わってますか?
率直な評価をもらうなら一緒に仕事をしている同僚や上司などでもいいでしょう。
やりすぎると自信がなくなるので注意ですが、何かしらfeedbackしてもらうことのは大切です。
メタ学習!勉強方法の勉強も大切
英語の学習は最初は手探りでいいと思います(TOEIC500点くらいまで)
しかしある程度したら効率的な学習方法などを学んだほうが合理的です。
つまりメタ学習、学習方法の学習です。
例えばジムでの筋トレなど最初は手探りでいろいろやりますが、疑問などが出てきたら隣にいるマッチョなお兄さんにいろいろ聞きたくなります。
それと一緒で英語も上手な学習方法を書籍やネットで調べて少しづつ導入していくことが大切です。
社会人は時間が命です。
最近では英語学習の方法をコーチングしてくれるサービスもあります。
資金的な余裕があればそういったサービスを検討するのもありでしょう。
シャドーイングをしまくること
社会人は飲み会、残業、長い通勤などとにかく時間がありません。
時間の無い中で少しでも英語力を増強させるなら結局はシャドーイングが最も効率が良い勉強方法です。
シャドーイングには言語習得に必要な要素が凝縮されています。
・音を耳で聞くこと
・それを真似ること
・発声すること
・文章を読んで文字的に理解すること
・それをまた音で理解すること
このプロセスは子供が言語を習得するのと同じプロセスを疑似体験しているのです。
時間がなければシャドーイング、これにつきます。
英語を読むスピードを上げるには頭から戻らずに読むこと
長文の英語メールをグーグル翻訳に入れて読んでいてはいつまでたっても仕事は終わりません。
英語を読むスピードを上げるには、自分が日本語を理解しているときのことを思い出す必要があります。
日本語を読んでいる時は、後ろに戻って読んだりせずに頭から読んでいませんか?もちろん戻って読み直すことはあっても、文章の中でいったりきたりはしないはずです。
英語でも同じです。英語の文章を読むスピードを上げるには、英語を前から一気に読んで理解する必要があります。そのためにはある程度の単語力と英語を塊で捉えながら読む感覚が必要です。
My boss is a pretty nice English speaker but he is not interested in his promotion.
のような英文があったとしたら
My boss is / a pretty nice English speaker / but / he is / not interested in / his promotion.
のようにスラッシュで区切る感覚で、前から順番に理解していかないといけません。
スピーキングは最初は暗記しかない
スピーキング力UPに関しての大きな勘違いは、とにかく外人と話す機会を多くするというもの。
たしかに外国人と話す機会は大切です。
しかしスピーキング力伸ばすなら、インプットとアウトプットのバランスをイコールにしないといけません。
例えば、外国人と話すのはあくまでアウトプットの場面です。
そのアウトプットを活かすためにインプットが必要なのです。
インプットとはつまり、英文を暗記することです。
そして暗記した英語の構造を活かして、その場に応じた文章を頭の中で作って、それを実際の会話でアウトプットする。
実際の会話をしているとアウトプットできないことが出てきます。
「(あれー、なんて言ったらんだろう???)oh...」みたいな感じですね。
この疑問をメモし調べ、英文を作って暗記します。
そしてそれを次の会話の機会に使います。
そうやってどんどん新しい表現を獲得しない限り、英語のスピーキングが上達しません。
海外に何年もいたおじさんが話す英語がすごく下手くそに感じる時がありますが、あれはおじさんは海外にいるときにアウトプット過多になっていたからです。
アウトプット↔インプット
このサイクルを回さない限り、スピーキング力は上がりません。
以上、英語学習について一つでも参考になれば幸いです。